エンジニアとして世界の最前線で働く選択肢
アメリカでソフトウェアエンジニアをする著者の実体験を元に書かれた本で、アメリカでの就職、転職、解雇やVISAについて大変詳細に知ることができる本。
また、面接におけるテクニック的な部分も書かれており、海外でエンジニアとして働くことを考えている人、逆に海外に行く必要はないと考えている人でも一読の価値がある本だ。
特に難しいのはやはりVISAの問題で、アメリカに限らず海外で働くことを考える時大きな問題となるのは間違いない。
さらに言えば、日本からアメリカへ仕事を探しに行く場合、行く年によってVISAの発行人数が決まっており、仕事が取れたとしてもVISAが取れなくて断念ということは大いにあるという。
1番私がアメリカでエンジニアとして働くことのメリットと感じるのは、給与が高い点である。エンジニアの地位は医者並みであり、給与の中央値は管理職でなくても1000万を超える。
また、最近「異文化理解力」を読んでも分かったことだが、本当に合理的な国民性がある。
例えば日本でいう飲みニケーションというものはあまりなく、仕事とプライベートをはっきりと分けている人はたくさんいるらしい。
どういうことかと言うと、プライベートで仲が良いことが仕事での取引につながるかと言えばそれは別なことがほとんどのようだ。
プライベートと仕事を繋げないことによって仕事で正しく判断できよりプロフェッショナルとされる文化があるようだ。
だから、逆に言えば日本のそういった文化(飲みに行って仲を持ったり、プライベートで仲良くすることによって仕事に繋げたりする)ことにあまり納得出来ない人にとってはストレスなく働ける環境かもしれない。
ちなみに私はどちらのスタイルも好きだ。笑
当然外国人として生きることになるので相手の文化との違いに戸惑うことのないよう、また日本の働き方、就職の在り方とは全く異なる部分ごあることは事前にこういった著書から情報収集出来ることは非常にありがたいものである。
また、日本と真逆のローコンテクスト文化なので、アウトプットが全てということになる。
こちらが相手に気を使い、最終的に感情を爆発させるようなことがあった場合「これまで何も言わずニコニコしていたのになんだこいつは」と思われてしまうのだ。笑
きっとこういったモノも慣れてしまえばなんてことはないが、慣れる前にクビにされてはたまらないので、先に理解しておくのは重要であると思う。